Branding Proposal
salon de branchee
ブランディングについての整理メモ
河西有香 作成
01 — 現状の整理
複数事業を持つ経営者が、利益創出のためにサロンを立ち上げ、数字として事業を成立させてきた。ただ「なぜこのサロンなのか」「何が支持されているのか」「どんなサロンとして認知されていきたいのか」がまだ言葉になっていない状態。
03 — 今後想定される課題
SNS発信・スタッフ採用・FC加盟者集めのすべてで「何を伝えればいいか」がバラバラになっていく可能性がある
紹介制サロン自体は珍しくない。SNSに力を入れているところは少ないが、ブランドの軸がないまま発信量だけ増えても「このサロンならでは」の印象が残りにくい
FC展開の段階では、顧客向けとは別に加盟者向けのコンセプトが必要になる。今から切り分けて設計しておく必要がある
04 — ブランドコンセプト(仮)
悩みを、自信に変える場所。
メニューを決めなくていい。何が必要かわからなくていい。
あなたの悩みに、あなただけの答えをつくる。
来るたびに、肌が変わる。肌が変わると、自分が変わる。
紹介制であることも、オーダーメイドであることも、若い世代をターゲットにしていることも、すべてこの一言から説明できる。紹介が生まれ続けているのは、来るたびに確実に結果が出るという圧倒的な技術力があるから。
05 — 参考ブランドとの対比
各ブランドの規模や売上よりも、「どういう切り口でポジションを取ったか」という考え方を参考にしています。
gracelily
メニュー売り型
「韓国白玉肌管理」というメニュー名自体がブランド。施術名がSNSで自走する。メニューが陳腐化するとブランドも弱まるリスクがある。
エルセーヌ
課題特化型
「部分痩せ」という悩みに絞り込んだポジション。一言で誰向けかが伝わる。エステ=全身ケアという常識を崩して特定層を囲い込んだ。
uka
世界観型
「うれしくって、うつくしいほうへ」を軸に全サービスを統一。サービスではなく「ukaという体験」を売る。店舗数を絞ることで希少性を維持。
たかの友梨
創業者ブランド型
創業者の名前・人格・哲学がブランドそのもの。「たかの友梨に行ってきた」という会話が口コミになる。信頼構築が速い一方、創業者依存のリスクもある。
salon de brancheeのポジション:技術力×紹介制。「来れば必ず結果が出る」という出口の強さが、「悩みを持ってくれば答えを作る」という入口の設計と一体になっている。
06 — ブランドができていく流れ
ブランドとは一度作って完成するものではなく、発信と体験を積み重ねることでじわじわと人の認識に定着していくもの。
1
言葉にする
「このサロンは○○な場所」という核を定める。経営者・マネージャが感覚で持っているものを外から引き出して整理する
2
発信する
SNS・紹介・キャンペーンなどあらゆる接点から同じ世界観を届け続ける
3
体験してもらう
来た人が「聞いていた通りだ」と感じる。言葉と体験が一致している状態を作る
4
語ってもらう
お客様が自分の言葉でサロンを紹介できるようになる。ブランドが人から人へ伝わっていく
5
認知が積み重なる
「このサロンといえば○○」という認識が定着。SNS・採用・FC展開すべてに効いてくる
ブランディングとは「このサロンといえば○○」という認識を意図的に作っていく活動のこと。
ブランドができた状態とは、サロン側が説明しなくても、お客様やスタッフが同じ言葉でこのサロンを語れるようになっていること。
07 — そのために何が必要か
01
言葉の設計
「このサロンは○○な場所」という核となる言葉を作ること。経営者やマネージャが感覚で持っているものを外から引き出して整理する作業が必要。自分たちだけでやろうとすると、近すぎて見えないものがある。
02
一貫性の管理
SNS・紹介・キャンペーン・スタッフの接客、すべての接点で同じ世界観が出ているかを継続的に確認する。どこか一箇所がズレるだけで積み上げてきた認知が崩れる。
03
言葉を磨き続けること
市場の反応や顧客の声を見ながら言葉を育てていく。一度作って終わりではなく、事業の成長に合わせてブランドも更新していく。
08 — FC展開を見据えたコンセプト設計の流れ
顧客向けとFC加盟者向けは、伝える相手もメッセージも完全に別物。今から切り分けて設計していく必要がある。
顧客向けブランドの言語化
「悩みを、自信に変える場所。」という核を作り、SNS・接客・紹介のすべてに統一する。ここが固まることがすべての土台になる。
FC加盟者向けコンセプトの設計
顧客向けブランドが定着してから着手。「このブランドで独立したい」と思わせる世界観と言葉を別途作る。顧客向けとは切り分けて設計する。
2つのコンセプトが並走する状態
顧客には「悩みを、自信に変える場所」、加盟者候補には「技術を持った人が自分のサロンを持てる場所」というように、ターゲット別に使い分ける。
09 — FC×ブランド化のモデリング先
各ブランドの規模や業種よりも、「プレイヤーが主役の仕組み」「技術の再現性」という考え方を参考にしています。
QBハウス
技術特化型ブランドのFC展開
「10分・カットのみ」に絞り込んだ技術ブランド。何をするかが一言で伝わり、再現性が高いから加盟者が全国に広がった。技術を言語化してFCに展開した好例。
ホットヨガLAVA
プレイヤーが主役のFC展開
インストラクターが「このブランドで教えたい」という憧れで加盟する構造。プレイヤー自身がブランドの担い手になっている。エステティシャンが主役のFC展開として最も近いモデル。